血と汗と涙の監督変遷(2006年~)

ご存知の通り、というかご承知の通り、

ヴィッセル神戸を好きになってしまった人間には様々な試練がある。

 

例えばよく言われるのが、監督が2年に1回・・いやもっと早い頻度で交代していくという試練。

2年に1回ぐらい代わってるクラブなんぞめっちゃあるわ!っていうぶっちゃけ感があったりもするのですが、そういう印象がどうやら憑いてしまっているわけです。これはひとえに親会社というか大スポンサー様である ® 様の印象だと思われますが・・。

(数千億円規模のIT企業の社長様がFAXでスタメンを送り付けてくるわけないがな、たぶん自社のアプリを使って・・)

 

今回はそういうイメージが憑いているヴィッセル神戸の歴代監督のご紹介と印象をテキトーに書こうかなと思っているわけです。

(だから細かい間違いは許してね)


比較的記憶に新しいであろう2006年あたりから書いていきます。

あんなことこんなこと思い出しながらご覧くださいませ。

 

 

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2006
スチュアート・バクスター

後日語るであろう血と汗と涙の創設期から21世紀初頭までの超絶グダグダなチーム運営の果てに初めてJ2に降格した2006年。
三浦淳宏の呼びかけにより、数名の不届き者を除く主力選手のほとんどが残留したチームを指揮したのはヴィッセルの初代監督だった。
家庭の事情でシーズンの終盤に退任することとなったが、欧州スタンダードなサッカーをJ2ながらに展開するという素敵な監督でした。
(4-3-3というフォーメーションについて、当時イケイケだった若きモウリーニョからレクチャーを受けるぐらいの勉強家でもあった)
今のヴィッセルが忘れ去ってしまったスローガンの「トモニイコウ」という言葉を生み出したのは氏でもあります。

いや、スローガンを早よこの言葉に戻せよ。


今でもサポーターから愛されている監督です。

 

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みんな大好き、スチュアートバクスター


2006-2008
松田浩

2006年は当時J1の福岡の監督だったけど、途中で解任されてしまい神戸にコーチとして戻ってきたバクスター氏の愛弟子。
クラブ創設期にも選手兼コーチとして所属していた。
バクスターの帰国により、監督に急遽昇格して、入れ替え戦で解任された福岡と対戦することになるという奇跡の人。(しかも神戸を昇格に導く 笑)
J1に昇格した2007年には三浦淳宏と喧嘩したりするも、対戦相手からすると鋭くアシッドなカウンター攻撃を自チームに落とし込み、残留に貢献。
未知数でしかなかったこの戦力でよく戦った!
上出来な成績を2年連続で残すも、当時の安達GMが聞いたという神のお告げにより、突如の契約満了でチームを去ることになる。
松田浩信者(通称・ディシプリン信者)は未だに数多く存在する。

 

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理論派熱血漢


2009
カイオ・ジュニオール

「近い将来のセレソン(ブラジル代表)の監督は彼だ」と言われていたらしい。
最近、倉田秋にガチギレされていた某エルゴラ記者さん曰はく「守備構築にも定評のある攻撃的なサッカーを志向する人」ということだったが、
実際は「守備はツネ様に任せるから」という人でした。でもね、茂木や松橋、須藤といった面々があんなに生き生きとプレーできてたのは間違いなく彼のおかげです。
ただ、本当に守備がザルすぎてヤバかった。某記者の話は何やったんや。
アッラーのお告げがあって突然の契約解除になってしまい、結局本領を見ぬままでした。
2016年にシャペコエンセの監督になった彼はその年の年末に起こった悲劇的な飛行事故により帰らぬ人となりました。

 

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この頃からチームは『浪漫』を追求し出します。


2009-2010

三浦俊也

色々と遺恨を残した監督というイメージがあるが、前任者(↑)が放り出したチームを何とか形にして2009年のJ1残留に実は大きく貢献している。
が、翌年の2010年がなかなかドイヒーなチーム状態だった(特にアウェイ京都戦とかひどかったね!詳しくはyoutubeで)ので、そちらの印象の方が強いのでせう。

あんなに簡単に赤色の紙って(主審から)提示されるんだねっていう感想が出ちゃうぐらい酷い状態でした。
当時のエルゴラでも相当な叩かれ方をされていて可哀そうでした。

ぼくはミウリスタなので好きですよ、みうみう。またJの舞台で指揮を執って欲しい人です。

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愛称は みうみう。なんやかんやで人気者です。

2010-2012

和田昌裕

クラブ史に残る大残留を2010年に果たしたクラブ創設期のOB。
翌2011年は当時のクラブ最高順位でフィニッシュするも、大型補強を敢行した2012年は大不振で降格の一因となってしまう。あの戦力で大不振は擁護できなかった。
強化部長時代に戦力外を選手に通告することが苦しくて、選手との面談時に先に泣いてしまったというエピソードを持つ。

現役時代、Jリーグで最初に得点をした日本人選手だったはず。

 

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2019年時点では金沢のGM。息子3兄弟は全員サッカー選手です。

 

2012

西野朗

幻の西野体制。
野沢をして「神戸はポゼッションができるチーム」と言わしめるほどまでにチームを立て直したかと思ったが、
ヴィッセルではすぐに攻撃的なサッカーは根付かないだろう」という本人の予言通りに失速していき、勝利のルーティンを築けず。

シーズン途中就任・シーズン途中解任という不名誉なことに。

でもその経験のおかげでW杯で評価をあげたんだよね!たぶん、知らんけど。

冷静そうな面持ちの写真が多いですが、実はキャラクター性の塊。 

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現タイ代表監督。渋いイケメン。

 

2012-2014

安達亮

当初、和田氏の後を継いで緊急登板となったクラブ副会長(当時)のご子息。
実は指導者として日本国内ではエリート街道を歩んできていた。色々なチームの育成畑を育ててました。
神戸ではコーチや強化部長なども歴任しております。
和田監督解任後の西野朗「以前」(厳密にいえば監督代行)と「以後」の指揮を執った人。
チーム事情がここらへんから更に複雑になってくる。
J2を1年で切り抜けたあたりは抜かりない感じだったが、その際にでっかいホワイトボードを使って選手に指示を出すという芸当を生み出す。現在は富山の監督。富山でもホワイトボード芸は健在らしい。

 

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お話するとめっちゃ良い人です。


2015-2016

ネルシーニョ

柏レイソルの黄金期を作り上げた名将。
神戸でも堅実な戦いをみせていたが、怪我人が続出したりして周囲の期待していたような成績には至らず2年目に解任。
腐ったミカン発言に代表されるような辛辣なコメントは在籍時はなかったが、退任後に神戸の強化部を批判してました。
息子さんも監督業をされていて、ブラジルでは結構有名なんだそうです。

 

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柏レイソルで監督業としてのキャリアを終わらせるそうです。お歳ですもんね。。


2016-2018 2019

吉田孝行

困難な局面で常に矢面に立ってくれたクラブOB。
強化部は氏を振り回しすぎ。
急に監督に抜擢されて色々と苦労しただろうなぁ・・。
コーチングの勉強をしっかりとして、これからもコーチ業を続けてほしいなぁと思ってます。
変な強要をしなければそこそこの成績を残せる人です。
超絶イケメン。

 

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普段はめっちゃ関西人です。



2018-2019

ファンマ リージョ

「ペップの先生」としての異名を持つスペイン人。
チリ代表をサンパオリと作った人。
そして、ヴィッセルの掲げた「バルセロナ化」とかいうアバウトな指標を、現実的に落とし込もうとした人でもあります。産みの苦しみこそあれど、着実に落とし込んでらっしゃいましたよ。素人目に映る範囲では。
偏屈らしいという前評判通りに偏屈なコメントを連発。
(コメントに関しては後日特集します、たぶん)
志半ばで強化部と喧嘩して退任と相成りました。完成形を見たかった・・・。

 Jリーグの環境を気に入ってたみたいなので、また近い将来Jのクラブを率いる姿を見れることでしょう。そうなったら手強いだろうなぁ・・・。

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試合中の動作も面白かった。

 

2019-(現在)

トルステン フィンク

選手時代はバイエルンミュンヘンで輝かしい成績を残した凄い人。
インゴルシュタットバーゼル、ハンブルガSVなどの欧州強豪の監督を歴任しております。
ヨーロッパでの評価は良いものもあれば、悪いものもあるという感じ。

就任報道があったときにスイス方面から激しいdisがあったような気もする。
試合中にヒートアップしたらめっちゃ怖いですが、身振り手振りでチームを鼓舞していく姿は惚れます。
?な選手交代をすることもあるが、比較的安定性を重視するような采配をする印象です。

ちなみに一緒に連れてきたフィジカルコーチがムキムキで、女性サポの目の癒しとなっております。

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いかにもドイツ人っていう感じです。笑

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いかがでしょうか、意外と多くないでしょ?

多い??


テキトーなことを言うと、ダラダラと長年同じ人でやってりゃいいもんでもないんです。マンネリしてきて良いことって一つもないでしょ?(茅ヶ崎あたりの海を眺めながら)


サー・アレックスやミステル・ベンゲルのような長期政権を目指すためにクラブ運営してるわけではないですからね。

勝つために戦うのですよ!HAHAHAHA!

そのためには荒治療は必須なんや。 


天皇杯経由で来年はACLや!!!!

 

乞うご期待。