三ッ沢まで増山くんを観てきた話。

新年早々の大雪の影響により関西方面で(主に交通網が)ドえらいことになっているタイミングで行ってまいりました、高校サッカー

お目当てはこの人です↓

2014年11月20日 東福岡高等学校よりMF増山朝陽選手加入内定のお知らせ
http://www.vissel-kobe.co.jp/news/article/8349.html


ヴィッセルの2015年に向けた一発目の加入選手となった増山くんです。
増山朝陽(以下、増山)という選手の評判は加入発表前から聞いていたのですが、実際のプレーを数秒の映像でしか見たことが無かったのです。
なので今回の高校サッカー選手権大会で一度生でじっくり観てみようと思い、大雪で遅れていた新幹線に飛び乗り行ってきました。

観たのは3回戦の東福岡VS静岡学園という好カードで、場所はニッパツ三ッ沢球技場。
好カードと言えども3回戦だし、観客はあまりいないだろうと思っていたのですが・・まさかの大入り。
「確実に横浜FCのホーム開催試合より入ってますよね?」という混み方をしておりました。
気を抜いて試合開始直前なんかに来ていたらメイン側でじっくりと観れない可能性すらありました。
全席自由席なのでメイン・バック・ゴル裏と好きな場所を座れるのです。
あ、そういえば静岡サッカー関係者も大勢いらっしゃっていたのをみて「サッカー王国」の片鱗をみたような気がしました。でも日本サッカーの歴史は神戸から始まっていますけど、ね。(←これだけが言いたかった)


さて、運よく1席の空席を見つることができたのでホワイトベルグサッポロビール発泡酒)を呑みながら観戦です。
事前に両高校の情報を頭に叩き込んでから観戦しようかなとも思ったのですが、フラットに試合を観るのも一考だなと思い、お目当ての増山の背番号が7番だということのみを頭に入れて試合を観ることにしました。
ちなみに横浜FM加入内定の中島君の背番号が10番だということは会場の電光掲示板をみて初めて知りました(←)

試合は開始当初は東福岡がいいリズムで攻めており、ぶっちゃけ「静岡学園弱っ!」とすら思うぐらいだったのですが、徐々に静岡が盛り返していきました。前半20分過ぎぐらいからは東福岡がボッコボコにされていて、増山君もあまり見せ場が無かった感じです。静岡学園は増山を上手に封じ込めていました。さらに言えば増山と同じサイドのDF堀くんがあまり安定感がなく、ガンガンそこを攻めていて、その結果リズムが静岡側にきました。
後半はもう前半途中からの勢いそのままに静岡学園の独り舞台状態で、後半開始10分後から東福岡も完全に集中が切れてしまい終わってみれば0−3で静岡学園の圧勝でした。高校生と言えども全国大会に出てくるレベルなので、あんな状況では増山や中島を擁してもひっくり返せないですね。(っていうぐらい後半の東福岡は酷かったんです)
個人的には東福岡の方が僕が好きなスタイルのサッカーをしていたので後半の内容はとても残念でしたが、その中でも増山は一際目立っていて良い観戦ができました。

贔屓目も当然あるのですが(笑)、増山は体幹がすごくしっかりしていて「あ、プロに行く選手だな」とすぐに思いましたし、ボールの持ち方もスッとしていて『東のクリロナ』と呼びたくなる気持ちが少しわかりました。(ちなみにドリブル時のモーションもそっくりでした)各媒体の紹介文通りの荒削りながら将来性は抜群にある選手だと感じました。「この選手が戦力として使えるようになったら熱いで!頼むでネルシーニョ!」という高ぶる猛虎魂・・もとい気持ちを抱きながら帰神するに至りました。


というわけで、増山にいきなり過度な期待をすることを僕はお勧めしません。
しかし、ヴィッセルの若い選手にはいないタイプの選手(個人的にはパワフルな印象を受けました)ですし、何しろワクワクするような佇まいを持っている選手です。2015年はノビノビとそして溌剌とプロの洗礼を受けつつ、来るべき飛躍の準備をしてほしいですね。


ふと帰りの車内で思ったことを最後に書きます。
宮市亮を擁した頃の中京大中京のような糞サッカーをするチームってまだあるんですかね。俺、大嫌いなんですよね。あのときの中京大中京のサッカー。宮市をひたすら走らせるだけで終わっていったあのサッカー。10人が1人のためにボールを延々と放り込むだけのサッカー。
今回の2チームはそういう10人をないがしろにするような極端なことをしなかったので本当に良かったです。

良い試合を観れました。